キャッシングの審査に年収制限はある?低年収は落とされるのか?

審査に落ちてしまった理由を考えたときに、ふと頭をよぎるのが自分の年収。「年収が低いから審査に落ちてしまった」と落ち込むのはわかりますが、実際はそれ以外の理由があるかもしれません。年収以外にも手続きの不備、現在の債務状況などが審査項目としてチェックされています。

今回はそもそもキャッシング審査に年収制限はあるのか、また年収以外で審査に落ちる原因に何があるのか解説していきます。

①キャッシング審査に年収制限はある?
②キャッシング審査の審査基準
③キャッシング審査で落ちてしまったら

目次

①キャッシング審査に年収制限はある?

キャッシング審査には基本的には年収制限はないとされています。「毎月の収入が◯万円以上の方としか契約をしない」といった金額面での脚切りはあまり行われないことが一般的です。大切なのは収入が安定しているかどうかです。

つまりは収入の継続性を重要視しています。

例えば、年収500万円の社会人が2人いるとします。一方がフリーランスとして働くクリエイターで月々の収入額の変動が激しく、もう一方は正社員として雇用され月々の収入額に差がありません。この場合、仕事の依頼が不定期であるが高単価の報酬を得ることもあるフリーランスの方と、毎月一定の給料をもらっている正社員では、正社員の方が審査に通りやすくなります。

そもそもの収入額が少なければ借入額は小さくなってしまいますが、たとえ少額でも毎月、必ず収入がある方が好ましいとされるようです。

②キャッシング審査の審査基準

申請者を年収を理由に審査で落とすことはないとされているならば、審査に落ちてしまうのはなぜなのでしょうか。

まずは他社との信用取引があげられます。個人の借入金額は法律によって年収の1/3以下に制限する総量規制が課されています。例えば年収300万円の方にすでにA社から100万円の借入がある場合、新たにB社からの借入はできません。

また総量規制を満たしていても、他社で既に借入をしている方は、今回のキャッシングと合わせて同時に返済をしなければならないので、返済能力が低いとされ審査では不利に働くことがあります。

次にご自身の信用情報に傷がついていることがあげられます。信用情報とは個人のクレジットカードの契約内容や返済状況などの信用取引の履歴を指し、信用情報に傷がついていると以下のような状態のことをいいます。

  • 携帯電話料金等の返済の遅れ(延滞)があった
  • 利用者に代わって保証会社が代位弁済した
  • 裁判所が破産を宣告(破産手続き開始が決定)した

以上のような金融事故が起こると信用情報機関に最長5年間は登録され、金融機関はいつでも問い合わせることができます。

すぐに手元にお金を用意したいからといって虚偽の申告をすることはやめておきましょう。

③キャッシング審査に落ちてしまったら

キャッシングの審査で落ちてしまったら、まずは冷静にその理由を分析しましょう。最初は借入希望金額が総量規制に準じているか、ご自身の信用情報に傷はないかどうかを確認します。

どんなに探しても問題が見当たらない場合は他社の審査を申し込むと良いかもしれません。金融機関によって年収や勤務形態以外に独自の審査基準があります。たとえ今回の審査が落ちても、次回に他社の審査を申し込めば契約できることもあります。

ですがここで注意点が1つ。それは同時に複数の金融機関で審査を受けるのは避けてほしいということです。実は審査を受けたことも信用情報として保管されます。その情報のせいで「複数も同時に審査を受けるほど経済的に余裕がない」と思われ、返済能力が低いと判断されてしまうことがあるのです。

時間は多少かかりますが、焦る気持ちを抑えて1社ずつ慎重に審査を申し込みましょう。

まとめ

今回はキャッシング審査に年収制限があるかどうか解説しました。結論からすると年収の額で単純に脚切りされることはありませんが、勤務形態や収入の継続性を重視している金融機関は多いようです。年収以外にも審査に落ちてしまう理由はありますので、現在のご自身の債務状況や延滞の有無を確認しておくことが大切です。