消費者金融の金利の相場とは?法律で決まっている?
消費者金融からお金を借りる際に気になるのが、金利についてでしょう。
金利は返済の負担に直結します。
少しでも低い金利でお金を借りられれば、それに越したことはありません。
消費者金融各社はそれぞれ独自の金利を設定していますが、そもそも消費者金融の金利は、法律によって決まっているのでしょうか。
消費者金融の金利の相場はどの程度で、会社によって違いはあるのでしょうか。
消費者金融の金利と法律の関係、消費者金融の金利の相場、大手と中小の金利を比較すると、どの程度の違いがあるのかについて解説します。
①消費者金融の金利と法律の関係
②消費者金融の金利の相場
③消費者金融の金利における大手と中小の比較
目次
消費者金融の金利は法律で決まっている?
消費者金融の金利は、法律で決まっています。
2010年に改正された最新の法律では、上限金利が借入金額に応じて以下のように定められているのです。
借入金額 | 上限金利(%) |
10万円未満 | 20.0 |
10万円以上100万円未満 | 18.0 |
100万円以上 | 15.0 |
消費者金融が顧客に対して要求できる金利は最大で、20.0%です。
20.0%を超える金利を要求する業者は、間違いなく闇金でしょう。
闇金にはだまされないよう、気を付けてください。
蛇足ですが、1点補足します。
「金利」と「利息」はよく似た言葉ですが、消費者金融業界では以下のように、明確に区別されて使われるので、覚えておいても損はないでしょう。
名称 | 単位 | 意味 |
金利(利率) | % | 借りたお金に対して発生する利息の「割合」 |
利息(利子) | 円 | 借りたお金に対して支払うべき「金額」 |
消費者金融の金利の相場
消費者金融の金利の相場は、「18.0%」がひとつの目安になります。
18.0%前後を通常金利に設定して、遅延損害金の金利を法定上限の20.0%に据えるのが相場でしょう。
例えば、金利18.0%で10万円借りた場合、1年間で約1万8,000円の利息が発生する計算になります。
50万円借りた場合なら、その利息は約9万円です。
決して小さな金額ではありません。
消費者金融を利用する際には、計画性が重要になるでしょう。
消費者金融の金利における大手と中小の比較
同じ消費者金融でも、大手と中小では金利の相場が違います。
どれほどの違いがあるのか、以下に代表的な大手と中小の例を紹介しましょう。
会社名 | 金利(%) | |
大手 | プロミス | 4.5~17.8 |
SMBCモビット | 3.0~18.0 | |
アイフル | 3.0~18.0 | |
アコム | 3.0~18.0 | |
中小 | エイワ | 17.9507~19.9436 |
セントラル | 4.8~18.0 | |
フクホー | 7.3~18.0 | |
フタバ | 14.959~19.945 |
大手と中小を比較すると、中小の方が金利の相場は高めに設定される傾向があるのです。
上記の表からも、最大で約2.0%程度の違いがあることがわかるでしょう。
金利が2.0%違うと、同じ金額を借りても、元本10万円につき1年あたりで約2,000円の利息差が発生する計算になります。
例えば、借りた金額が同じ50万円でも1年後には中小の場合、大手よりも約1万円の利息を、余計に払わなければならないということです。
大手と中小のどちらを利用するべきかについては、慎重に検討した方が無難でしょう。
まとめ
・消費者金融の金利は、法律で上限が20.0%までと決まっている
・消費者金融の通常金利の相場は、18.0%前後(遅延損害金の金利は20.0%程度)
・大手と中小を比較すると、中小の方が金利の相場は高めに設定される傾向がある
消費者金融の金利は、法律で最大上限が20.0%までに決まっています。
通常金利が18.0%、遅延損害金の金利が20.0%に設定されるのが相場です。
同じ消費者金融でも、大手と中小では金利の相場には違いがあります。
大手よりも中小の方がわずかながら、金利は高めに設定される傾向があるのです。